No.16886 いつまで頑張ればいい?もう20年。嫁が介護するのは当たり前?

質問(相談内容)
■ Q:
自宅で要介護5の義叔母と要介護1の義母を看ています。介護保険をめいっぱい使って。義理姉のことで愚痴です…。日頃から二人の介護を巡って、考え方も何もかも違う義理姉に抵抗一杯でした。「家族だから看てあたり前。」「もっとおおらかな気持ちで看てよ…。」「私は忙しくて、そんなことできない。」「私にはおばちゃんを看る義務はない。」などなど、不愉快な発言に泣かされてきました。介護生活20年を越えました。「親戚とは口だけ出して手は出さない。」「文句というのは何にでもつけられる。」など実感しました。その義姉の家で、元気印の80過ぎまで百姓一筋の舅が脳梗塞に倒れました。介護認定を勧めデイサービス訪問介護も勧めました。わずか数カ月の間に3回の発作を起こした時には、仕事も大切だけれど今まで頑張った方だから、できることはしてあげてくださいよといいました。私が定期的に訪問しても良い旨も訴えました。ことごとく退けられ「生活が厳しいから仕事しなくては。」というのみ。「そのまま何も改善されなければ、また近いうち発作が起きるかも。そしたら最悪それまでだって。」「自分でできなければ人を入れないと。」など、気に障ることも何度かいいました。その度に吐き捨てるようなせりふを残して帰っていきました。その舅が4度目の発作で危篤状態です。あれよあれよという間の出来事です。介護は80過ぎのお婆ちゃままかせ。離れで二人でさぞかし大変だったことでしょう。とてもむなしいです。あなたの親とおばさまは、もう20年以上こんなに気を配って心を痛めて、お世話しているのに。なんにも耳を貸さず、口だけ出してとても不愉快な気分です。義母はおばの体に触ろうとしません。その娘だから仕方ないか…。と思うことにしようと思ってみたり…。介護なんてやって当たり前、でもやらなくてもなんともない、なんてむなしさだけです。評価のでない仕事に感情移入してしまう私が馬鹿なのか落ち込んでます。葬儀や法事になると張り切る親族にもウンザリです。生きてこそのお世話ですよね。

回答(相談内容に対する回答とお礼)
◆A1:
介護の労力は、介護を経験した者にしか計れません。介護をしたこともない人たちに、介護から学ぶ喜びも辛さもわからないのです。初めて介護した頃は毎日が辛くしんどくて、介護から逃げたいと何度思ったことでしょう。でも、ある日、それまで無表情だった義母が声を出して笑ってくれました。介護は誰のためにするのでもなく、自分のためにするものだと初めて気がつきました。

◆A2:
20年も介護されて、気分転換はどうされているのでしょうか?私はまだ上手に気分転換ができません。ただ、介護されている方々のお話を聞いたり、相談できるサイトに助けられています。ももさん、お互い頑張りましょう

◆A3:
お疲れ様です。あなたの義姉状態が、私には主人でした。今まで感謝や労わりもなく、いわれるのは小言ばかり。でも、ふと気付きました。私は認めてもらいたくて、また感謝してほしくて介護を頑張っているんじゃないって。私の気持ちが変わっただけで、主人が優しくなりました。いえ、主人が変わったんじゃなく、私の受け止めが変わったから気持ちが楽になったんだと思います。

◆A4:
在宅で義叔母さんと義母さん、おふたりの介護とは。偉い。凄い。よくやられていますね。周囲の人があれこれいうのは、協力できない後ろめたさもあるのでしょうし、本当はできないのかもしれません。そういう人に腹を立てても仕方がないと思います。愚痴を十分いったら、さあ、次の一歩を踏み出しましょう。仕切り直しをして、まずは自分の人生を考えましょう。どんな介護をしていても、「私の人生の主人公は私」と思って、しなやかにしたたかに、自分の時間を創りだすことです。
私の場合は、学校から帰った子どもに安全確認を頼んで、タクシーで映画館に行き1時間だけ映画を見て急いで家に帰り、また別の日に残りの1時間を見る、というように、自分の時間を奪い取りました。あなたにもできることはあるはずです。

◆A5:
介護の労力計れます。おふたりの介護を20年以上なさっておられるとのこと。まぁ、おおまけにまけて、時給800円として24時間、365日、そして20年。あなたは億万長者です。実際に計算してみてください。もちろん、請求する所はありませんが、人を頼んだらこれだけのお金を払わなくてはならないということです。社会的にとても価値のある仕事をしていることに気づいてください。すごいですよね、家庭介護者の働きって。
それから、義理姉さんのこと。親切心からのアドバイスでもなかなか通じないでしょう。聞かれたら、介護の先輩としての考えを「うちの場合は」というように答えて、距離をおくのも賢明です。
それぞれの家庭でそれぞれの介護介護に教科書はありません。自分の心も身体も健康で、よい介護をあきらめずに続けるために何が必要かを一度考えてみるのはいかがでしょうか。まずは、今のご自分の介護生活のリズムを大事にして、自分に投資できる何かを見つけましょう。
介護と自分の人生は別です。介護が終わってから何かをしようと思っても、介護のゴールは見えません。介護と同時進行で自分の人生を広げましょう。
まずは、介護者が笑顔になることです。そして、人間、やはり、できることなら、生まれた順に旅立つことが幸せなことだと思います。ですが、年を取っているから先に旅立つとは限りません。今という瞬間は、介護する側もされる側も、生と死、条件は同じです。自分にとっての今を大切にすることをもっと真剣に考えると、介護サービスの情報を増やして先手も打てます。介護は自分の老いのリハーサル。経験を宝にしましょう。

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