No.16225 雨でも傘無しで認知症の母と買い物するヘルパーさんをどうすれば?

質問(相談内容)
■ Q:
母に来ていただいているヘルパーさんのステーションが人手不足になり、ほかのステーションからも来ていただくようになりました。新しいヘルパーさんは高校を卒業したばかりの女の子で、私たちに対しても目を合わさず、ちゃんとした会話ができません。認知症の母とも話が合わず、掃除などがすむと時間内でも帰ってしまいます。それでも高校を出たばかりで慣れない仕事を一生懸命やっているのだからと我慢していました。が!雨の日に母が買い物に行きたいといいだしたらしく、その若いヘルパーさんは車いすを押して出ましたが、なんと雨の中なのに傘をさしていないのです。私が気づかなかったらそのままでした。また、部屋に戻ったら濡れた服を着替えさせてくださいと頼んだのですが、本人(母)がいいよというのでやめました、というのです。そこをうまく着替えさせるのがヘルパーさんの腕の見せ所で、風邪でもひいたら責任問題じゃないかと思うんですが、皆さんどう思われますか?それと、ヘルパーさんというのは、高校を卒業してすぐになれるのですか?なんか心配です。今回のことは、若く未熟なヘルパーさんだからといって目をつぶるわけにはいかないことだと思うのです。それとも我慢して、その子が成長するのを見守ってあげるべきなのでしょうか?

回答(相談内容に対する回答とお礼)
◆A1 :
最近は若いヘルパーさんで、常識がなく家事など何もできない人も多いという実例を学校の講師から聞いています。ヘルパーさん個人の能力・経験にもよりますが、通信教育で学ぶ人と全日通学で学ぶ人もいます。通信ですと、ほとんどをテキスト・簡単なレポートでの自学自習で学習し、最後の実技講習のみを数日スクーリングで学び、5日ほどの現場実習に入ります。事業所も新人を雇いますが、未熟なのを我慢しながら長い目でみて使っているのでしょう。
でも、利用者としては一定レベルの常識的なサービスを受ける権利がありますし、事故・疾病の恐れがあるような場合には事業所に事情を説明し、ヘルパーさんの交替をお願いしても大丈夫です。利用者やヘルパーの事情で交替することはどこでもしょっちゅうあることで常識的なことです。
その若いヘルパーさんもやる気があるなら、他のところでもっとしっかり学んでもらうか、向いていないのであれば転職を検討すべきでしょう。人の生活と生命に関係する業務を任されるのですから、厳しさも必要です。ヘルパーの資格はやる気があって問題を起こさなければ誰でも取得できると思いますが、その後の現場での生きた勉強、普段の生活からの常識とその後が大切だと思います。
スキルアップのための勉強・資格試験の準備も必要でしょう。でも、いつまでもその勉強に協力する余裕もありませんから、とりあえず替わってもらった方がよいと思います。そのように厳しさを教えることもその子の勉強になるかと思います。

◆A2 :
お話を伺う限り、希望する技術力を持った人を要請すれば事足りますが、おそらくいない確率の方が高いでしょう。もしそうであれば、限られた資源の中で問題解決の道を探るしかないと思います。
介護の技術が足りないのか・仕事上不手際があったのかで観点が異なると思われますがプロの技術を求めるのは当然ですね。ただ家族側が介護経験豊富な場合ヘルパーより家族の方がプロになります。なぜヘルパーを導入したかという原点に帰ってみると、仮に介護負荷の軽減が目的であるならばその介護経験をヘルパーへ移行する技術指導をしてもなんら損はないと思います。1割負担の件ですが残りの9割は大多数の健康な人が払っているという相互扶助ですから介護現場でもその精神は大事かなと感じました。サービス提供側も常に質の向上を考えていますが、いかに家族の協力を得るかで悩んでいるのも事実です。

◆A3 :
私も2級講習の時、生活上普通にできることも満足にできない若いヘルパーもいて、という話は聞きましたが…。残念ながらヘルパーはご家族のサポートをしていますが制約も多く、生活上の良い悪いの判断もできないはずです。どうしても責任問題になった時、ヘルパーでは責任を負えないからだと聞いています。それで皆さん気持ちよく利用できているかというと、そうでないこともよくわかるのですが、判断力をヘルパーに求めるのはどうかと…。あくまでもご家族やご本人の意思がメインだということだけ押さえていただきたいなぁ〜と思います。といっても、家族側からすればいちいちいわないと出来ないの?という感情もすごくすごくわかるんですけれどね。

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