No.12126 嚥下障害のため、胃ろうか鼻腔栄養でリハビリかの選択。
質問(相談内容)
■ Q :
母のこと「胃ろうにするか」「鼻腔栄養のままでリハビリするか」それとも他の道があるか、一人でもんもんと考えていたのですが、煮詰まってしまったのでどなたかアドバイスをしていただけたらと思い書き込みしました。5年程前、母(60歳)がくも膜下出血で現在右半身不随、失語症(うなずくことや首を振るという意思表示はできます)で介護5の認定を受けています。長いこと老人健康施設にてお世話になってましたが、今年2月にけいれんがおきてしまい、施設を退去して一般病院にて治療をしていました。現在はけいれんも治まったのですが、治療中は鼻腔栄養だったので食事が自立できなくなってしまい(始めは食べられるようになってきたのにだんだん食べなくなってしまいました)前の施設に戻ることができなくなってしまいました。現在鼻腔栄養でも受け入れてくれるところを探していますが、なかなか見つからない状態です。病院から治療が完了しているので出なくてはならないし、母に胃ろうを勧められました。胃ろうにしていまうと胃が満腹感になってしまって食事さえも自立できなくなってしまうのでないかと不安になってしまうので避けていました。母は現在「食べられない」のでなく「食べたくない」という感じです。(長いことこういう生活だったので精神的なところもあるかもしれません)母のことを思うと何もできずに申し訳ない思いでいっぱいです。私も考えがまだ甘いのかもしれませんが、母の為にはどうしていったらよいでしょうか?
回答(相談内容に対する回答とお礼)
◆A1 :
私の父も遠からず胃ろうを考えなくてはならないので、迷っているところです。胃ろうもひとつの手かと思います。胃ろうになっても口からの食べる事ができなくなる訳ではないそうです。回復して口から食べれるようになる方もいるそうです。食べる練習は必要なのかもしれませんが。今は、鼻腔栄養なのですよね、鼻腔は違和感があってとてもつらいと効きました。お母様の食べたい気持ちが復活してくれればよいのですが。私の父も失語症です。認知症もまざって意志の疎通はかなり難しい状態です。うちも、先週けいれんからの入院からもどりました。なにかお母様の好きな食べ物でためせると良いのですが。なかなか難しいのもわかります。ご本人の意志が聞けるなら、確認するのもよいと思います。つらつら書きました、胃ろうはHPなどでもいろいろ紹介しています。是非ご覧になってください。
◆A2 :
同じような方を去年施設で看取った者です。特養で働いています。その方もたんぽぽさんのお母様のように「食べれない」のではなく「食べたくない」という意思がみえ、でも娘として生きてほしく、病院や施設のスタッフに「無理矢理でも食べさせてください」と3年頑張ったそうです。当施設に入ってきてもそれは変わらず失語症でしたが、身振り手振りの意思はしっかりされていて、あらゆる生活面でしっかり判断していました。食事だけご飯を振り払ってしっかり目を見つめてきました。好きな物(例えば煮豆、鮭、お菓子など)は亡くなる何日か前までちょっとつまんでました。しかし、家族は胃ろうは選ばれませんでした。本当に悩んでましたが、胃ろうは選ばず「自然」を選び、最後の夜は娘様は泊まりこんで、娘様の横で亡くなられました。胃ろう作って、幸せな家族もあります。色々だと思います。あるご家族は「私のところは胃ろうはしません、自然で」と、もうしっかり食事をできているうちから宣言する方もいます。
◆A3 :
大事なことがひとつ。これからのお母様の介護も含めて、どのようにお母様と接するかですよね。介護20年の私が言えるのは、自分の人生も大切にしてほしいということです。お母様の看護で1日中看ていては、精神的にも疲れると思います。ご自分の生活も時間をつくり、日々生活されてください。その為に、お母様が今の病院を出られて、どちらでお母様の世話をされるのですか。ご自宅ですか。それとも療養型の病院ですか。介護の認定は 介護5ということですが、身障者の認定も受けられる部分は 受けられたほうがいいですね。日本の福祉は介護と身障についての手当又は手続きが違う窓口ですから、いろいろと大変ですが、受けられる補助・又は手当はうけましょう。お母様が今迄この世に生命を授かった唯一の 宝なのです。もしこれからのお母様について療養型でお世話になる予定でしたら、またアドバイスします。あと、頑張ってはいけませんよ。介護でよくみなさん頑張りますと書きますが、頑張ると余計に辛いものがあります。出来る範囲で良いんですよ。
◆Q:
アドバイスをくださった皆様、ありがとうございます。暖かい言葉でとても励まされました。母はむせる事もほとんどないので、ゆっくりですが、食事をすることができていました。母の気持ちを私が勝手に解釈すると身体に穴をあけたりせずに、なるべく自然体で自立し続けていってほしいと思っています。ただ、様子を見ている時間もなくなってきてしまいました。母には胃ろうのことは脅かしてしまうかもしれないのでまだ話していませんが、次の施設が見つかっていないので母の意志を聞いてみなくてはいけないかな・・・と思っています。実は5年前以前にも母は一度くも膜下出血を患って、幸いにも一度目は後遺症がありませんでした。二度目の今回も半年間眠ったままで、今ここまで回復しているのは母の強い生命力だと思っています。これからの母については、言語のリハビリにもチャレンジをしてゆくゆくは自宅に帰ってこれたら・・・と実行している矢先のことでした。今は老健に行くことができないので、一般か療養型の病院を探しています。私自身の生活の中でベストを尽くしてうまくやって行かないと!ですね。