No.5069 Re: 遠方に住む母の病状を施設が教えてくれない

　はじめまして。施設での入所者の病状に関する情報は、個人情報保護法の対象の「個人情報」なので、娘さんであっても「第三者」となり、病状などを説明するときにはあらかじめ、本人の同意を得なければならないのが原則です。まず施設に、娘から病状の照会があるが伝えてもかまわないかどうか、本人に確認をとってもらいましょう。もし、本人が明確に拒否するのであれば、施設から病状を教えてもらえなくても致し方ありませんので、家族関係の修復を図るしかないないのかもしれません。

平成17年4月からの「個人情報の保護に関する法律」の全面的な施行に伴い、厚生労働省から「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」が示されています。このガイドラインによれば、あらかじめ通知・公表されていたとしても、治療等の前提として「本人以外の者に病状の説明を行う場合は、本人に対し、あらかじめ病状説明を行う家族等の対象者を確認し、同意を得ることが望ましい。この際、本人から申出がある場合には、治療の実施等に支障の生じない範囲において、現実に利用者の世話をしている親族及びこれに準ずる者を説明を行う対象に加えたり、家族の特定の人を限定するなどの取扱いとすることができる」とされています。ひろりんさんのように切迫した事情がないのであればなおさら、情報提供について本人の同意が尊重されると思います。

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