No.53358 巡視とカバー

＞他にも何かマイナス面をカバー出来るような方法などあれば
＞ぜひご一報をお願いします。

＞例えば巡回の回数を多くするとか・・・

困ってる人さんのお母様が入所されている施設は、老健や療養かと
思いますが、現時点で巡回の回数を多くする事はこれ以上は不可能に
近く、マイナス面をカバーする為には、夜間の職員配置の人数を今以上に
多く配置する以外方法は無いです。

夜間の巡視回数は法令で決まりはないものの、老健や療養では
ほぼ1時間ごとに巡視を行っております。巡視以外、入力業務、
オムツ交換、2時間おきの体位変換、トイレの排泄介助、ナースコール
対応も、同時に行いながら、介護士と看護師が協力し会って巡視を
しておりますが、夜間は看護師は一人、介護士も一人と言う体制が
殆どですから、2人しかいない状態で、これ以上巡視を増やすと言うのは
職員に死ね！と言ってるようなものなんです。

また、現在、どの介護施設でも、仮眠時間、休憩時間はあっても、
ないのと同じで、殆どの職員は仮眠も休憩時間も取れず、要介護者の
対応におわれています。現在私がいる病棟では、患者60名に対し夜間は
看護師2名、介護士1名で対応していますが、3人いても休憩時間は
取れない状態なので、最低でも60名いるなら4人職員がいないと対応
しきれないのです。

ついでに言えば、夜間の職員配置基準をあげるために、介護保険料を
更に値上げして頂くぐらいしないと、職員配置の見直しも難しいでしょう
ね。各介護施設が、職員配置基準を上回る事なく運営しているのは、
それだけこの業界は儲かってはいないのです。

ちなみに、頭で理解をしているのと、実際に経験されてみるのとでは
月とスッポンです。ナースコールを連打し、引きちぎった上にテレビまで
落とされた患者さんがいたので、事情を話し、ナースコールを病室から
外させて頂いたところ、ご家族から物凄い苦情が入った事がありますが
ご心配であれば携帯電話を持たせるよう話をしました。

1ヶ月も経たないうちに、申し訳ありませんと謝罪の言葉を頂きましたが
携帯電話が使えるのであれば、一度渡されてみてはどうでしょうか。
不安になったら電話して！と。身を持って経験されると分かると思いますよ。

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