No.53321 Re: 横レス、ゴメンナサイ！

在宅で実母を看取り、その後、ヘルパー2級の立場で訪問介護を行っています。

在宅と言いましても、老健や特養でのショートステイ、デイサービス、
訪問介護、訪問看護、訪問リハビリとフルに介護保険、医療保険を活用しました。
多くのプロフェッショナルの方の支えがあってこそ、在宅介護ができたと思っています。

その中で私がいちばん感じ入ったのは、皆さん本当にプロであることでした。
多くの方に、いろんな知恵や情報をいただきました。
また、志は高くとも色んな事情で職を辞めた方も多かったです。
腰を痛める、心を痛める、経済的に回らない・・・。

私はずる賢いので、「ありがとうございます」、「本当に助かります」という言葉で、
プロフェッショナルの方々からの好意を引き出そうと考えました。
そうすれば、プロも人間ですから、母に目をかけてくれるようになると思ったのです。
母自身も自分から訴えることができない病気でしたので、
逆にほっとけない利用者、患者と認識して頂いたように感じています。

今でも思い出すのは、夜中に突然、ショートステイ先に尋ねたとき、
一人で泣いていた若い女性の夜勤担当者です。
ユニットタイプの特養では、夜勤は概ねひとりです。
こちらだって、「こんな女の子がたったひとりで・・・」と、驚愕しました。

でも、それが今の日本の介護行政なんです。

介護事業を行う企業や社会福祉法人もがんじがらめで、
従業員にまともな給料が出せてません。

「たくさんある選択肢の中から、介護という仕事を選んだ人々をもっと尊重して頂きたい」
というのが、私の主張です。
介護職は、たった一人の利用者だけではなく、
多くの人を観察して、次の介護活動を計画します。

お母様の居室が変わるということですが、
客観的、行政的に勘案した場合、重要度が高い方が、
ヘルパーステーション、ナースステーションに近い居室に
入室されてない場合、行政指導が入るかもしれないことも知っておいてください。

たとえ、ヘルパー2級の立場でしかなくても、やはり多くの事例を見ていますから、
一度耳を傾けてみてください。いろんな情報を聞くことができると思います。
一方的に主張だけを訴えていては、「どうしてこれしかできないのか？」という
本音の疑問には応えられません。
スタッフも人間ですし、そもそも時間が無いですから、
聞く耳を持ってない人には通り一遍の答しかできません。

それでも、ご納得頂けない場合は、在宅か高額な有料老人ホームしか選択肢がないと思います。
介護費の9割は税金によって賄われています。
税金で賄われているということは、すべての事業所が事細かに
その使い方を精査されているということです。
どんな利用者がどの居室に入居しているかということが問われるのです。

介護施設の現場では、年齢持病は関係ないと言っても間違いないと思います。
寝たきりの方の方が安心できるという面があることも知っておいてください。
なぜなら、動き回る方の転倒、他の利用者様へのちょっかいなど。
急変期を過ぎ医療機関から介護施設に移った方も要注意の利用者様です。
お母様は高齢ではあるけれども、医療的、介護的にみて、
安定期（これ以上良くもならない、すぐに亡くなることもない）にあるから、居室移動となったと思いますよ。
オーダーメイドではなく、厚労省が決めた方針に従うしかないのです。
そこで、ご自分の主張だけ訴え続けるクレーマーが居ることは
現場スタッフの時間が無駄に取られてしまうため、
他の利用者様にとっても大変迷惑なことです。

未曾有と言ってもいい高齢化社会の中、
現場で何とか体と心を保っている現場スタッフは
日本の社会資源そのものです。
どうそ、ご自分の主張だけでなく、周りを見渡し、政治に目を光らせてください。


どうか、理不尽なクレームで現場スタッフを翻弄することは
ご自重頂きますようお願い申し上げます。

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